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中国
1月にケリングと傘下ブランドは、予防措置と医療の両方を通じてウイルスの蔓延を減らすため、中国湖北省赤十字に750万人民元(約100万ユーロ)を寄付しました。
イタリア
3月11日、イタリアは危機的状況に直面し、ケリング・グループはロンバルディア、ヴェネト、トスカーナ、ラツィオにある、4つの主要な国立病院に200万ユーロの寄付を発表しました。グループと傘下ブランドにとって関係の深い4つの地域です。グループ傘下のイタリアブランドと、イタリア国内で展開されるブランド:グッチ、ボッテガ・ヴェネタ、サンローラン、バレンシアガ、アレキサンダー・マックイーン、ブリオーニ、ポメラート、ケリングアイウェアがすべてこの寄付に貢献しました。
3月22日、グッチはトスカーナ州から要請に応じ、医療スタッフ向けのサージカルマスクとガウンの製造を開始しました。
グッチはさらに3月26日、イタリア国内と全世界へ向けて、2つのクラウド・ファンディングのプロジェクトを立ち上げました:
-イタリア国内では、医療制度支援のため、インテーザ・サンパオロ銀行と協力し、イタリア市民保護局に100万ユーロが提供されました。
-世界規模では、1,000万ユーロ調達を目的としたFacebookのキャンペーンを通じ、WHO(世界保健機関)の活動を支援する新型コロナウイルス連帯対応基金(COVID-19 Solidarity Response Fund)に100万ユーロを寄付しました。
フィレンツェをベースとする同ブランドは、この2つのプロジェクトを積極的に宣伝をし、www.gucci.forfunding.itのプラットフォームおよびブランドのSNSアカウントを介して、世界中のグッチコミュニティにも参加を呼びかけました。同時にWHOに対し、ブランドのSNSアカウントおよび7千万人のフォロワーへのアクセス権を提供し、社会を守るための情報の拡散に協力しています。
また、グループのもうひとつのイタリアブランドであるボッテガ・ヴェネタは、パドヴァ大学の心臓、胸部、血管、公衆衛生部門、ローマのラ ッザロ・スパッランツァーニ国立感染症研究所におけるウイルス研究所、およびナポリのドメニコ・コトゥーニョ病院における微生物学およびウイルス学研究所の3つの研究機関に奨学金を提供し、イタリアにおける医療研究の支援を行います。また、ボッテガ・ヴェネタはCamera Nazionale della Moda Italiana とAltagamma による2つのファンドレイジングのキャンペーンに参加し、Civil Protection Authorityに寄付された18万5000ユーロによってイタリアの医療機関に人工呼吸器や防護服が提供されます。
そして、ブリオーニは、”Team Filo Rosso”というプロジェクトを立ち上げ、モンテベッロ・ディ・ベルトーナのアトリエにて医療従事者向けのマスクを一週間で30,000枚生産することを目標とします。マスクは、アブルッツォ州のペンネとペスカーラを含む医療機関や地域に提供される予定です。
フランス
ケリング・グループは3月22日、フランスの医療サービスのため、中国より輸入したサージカルマスク300万枚の寄付を発表しました。
さらには、パスツール研究所に対し、新型コロナウイルス(COVID-19)の研究支援と、現在発生中のパンデミックへの永続的対応のための資金を提供しました。
ケリングはまた、AP-HP(パリ公立病院連合)がパリのコシャン病院のために3Dプリンター60台を購入する資金を提供し、保護装置やフェイスゴーグル、人工呼吸器用バルブ、挿管器具、マスク、ハンドルといった医療品を迅速に大量生産することを目指しました。
そして、よりインクルーシブな経済を目指す企業の集団による#GardonsLeLien というプロジェクトにも参加しています。この活動は、社会から孤立してしまったケアハウスの高齢者の方々や家族と離れ離れになってしまった患者さんにタブレットやPC、スマートフォンを提供しています。
最後に、ケリングは人道支援と救急を目的とした任意団体であるフランスのProtection Civile(市民保護)のパリ・セーヌ地区への支援も行っています。グループの社員はロックダウン期間中、孤立した高齢者の方々へ自主的に電話をかけ、団結や思いやり、耳を傾ける時間を作ることで団体を支援しています。
一方で、グループ全体の取り組みに並行して、バレンシアガとサンローランは、ブランドのチームを再編成の上、週に1万5千枚のサージカルマスクを製造し、パリの病院で働く医療スタッフに配布しています。
アメリカ
4月7日、ケリングと全傘下ブランドは、CDC財団への100万ドルの共同寄付を発表しました。資金は北米およびラテンアメリカの一部地域の医療スタッフが使う個人用防護具(PPE)およびその他の必需品購入にあてられます。一方、ケリング・グループは、アナ・ウィンターとトム・フォードが立ち上げ、CFDA/VOGUE・ファッション・ファンドが率いる”A Common Thread”をサポートしています。また、デザイナーのカービー・ジャン=レイモンドの率いるプロジェクト”Your Friends in New York Want to Help”への支援も行っています。
家庭内暴力の被害者サポート
女性に対する暴力との闘いは、ケリングが常に主要課題として取り組んできたことです。悲しいことに、家庭内暴力というものが一時停止することはなく、ロックダウンの期間中はリスクが実際に高まっています。
アメリカ、フランス、イタリア、そしてイギリスにてパートナーシップを組んでいる団体の声に応える形で、ケリング・ファウンデーションは家庭内暴力による被害を支援する団体やチャリティーが活動を続けられる為の資金を緊急措置として提供しました。また、#YouAreNotAloneというキャンペーンを立ち上げ、家庭内暴力の被害にあっている女性たちが支援を受けられるように、ヨーロッパやアメリカの支援団体に関する情報等を積極的に発信しています。フランスでは、女性に対する暴力と戦うヨーロッパにおける初めての企業ネットワークとしてケリング・ファウンデーションが2018年に共同で設立をした“One in Three Women”がFédération Nationale Solidarité Femmesのために啓蒙およびファンドレイジングのキャンペーンを立ち上げ、地域の団体がロックダウンの期間中および終了した後にも、被害にあった女性たちをきちんと支援できるようにサポートしています。
イタリアでは、ポメラートとドドが家庭内暴力の被害者のための啓蒙キャンペーンと募金活動を開始しました。集められた資金は、女性に対する暴力対処のために活動するイタリアの主要なネットワークやセンターを運営する非営利団体”D.i.Re”に寄付されます。また、ポメラートが10年間支援を続ける、ミラノにある、家庭内暴力の被害者のための保護施設であるCADMIにも寄付されます。
すべてのコミュニティをサポート
ロックダウンやソーシャルディスタンシングは、完全な孤立や内向きになることを意味すべきではありません。ケリングと傘下のいくつかのブランドは、愛やインスピレーション、美しさのメッセージを共有することを決めました。
3月24日、ボッテガ・ヴェネタは、クリエイティブな表現のための新しいプラットフォーム「ボッテガ・レジデンシー」をスタートしました。ブランドのコラボレーター、ミューズや才能ある人々を招待し、自身のお気に入りのアーティストやインスピレーションソースをそこで共有するよう呼びかけました。プラットフォーム上では、ライブ配信や美食のレシピ、映像作品の公開も行われています。
4月1日、アレキサンダー・マックイーンは#McQueenCreatorsチャレンジをスタートしました。2019年秋冬コレクションでサラ・バートンが発表したローズドレスのスケッチを起点に、ブランドのクリエイティブなプロジェクトへの参加をフォロワーに呼びかけました。
最後に、ケリングはイラストレーターのSoledad(ソルダッド)と組み、グループのウェブサイトやSNSからダウンロードできるイラストの数々を通して、他の人と共有できるように作られた愛のメッセージを公開しました。