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ボン、ドイツ 生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)は本日、民間企業との初の提携を発表しました。世界的なラグジュアリーグループであるケリングは、IPBES信託基金への重要な使途の制約のない寄付を行いました。
「科学(の観点)からのメッセージは明確です。つまり、自然および人々が自然から得ている恩恵を適切に保護するために、私たちは世界規模で持続可能な経済を構築する必要があります。このために必要なのはグローバルな金融策および経済システムの進化であり、すべての責任ある意思決定者が協力しなければ達成できません。これは政府だけでなく民間企業においても非常に重要なことです」とIPBES事務局長のアン・ラリゴーデリー博士は述べています。
この寄付は、IPBESのすべての活動領域を支援するために使用され、政策支援のための活動や能力養成から、新たな知見の構築および普及、継続的な専門家による評価に至るまで、十分な情報を基にした自然に関する意思決定のためのエビデンスに基づく根拠の強化を支援します。
今回の提携について、ケリングのチーフ・サステナビリティ・オフィサー兼国際機関渉外担当責任者、マリー=クレール・ダヴーは次のように述べています。「ラグジュアリー業界は、持続可能な未来への移行を先導する上で極めて重要な役割を果たす力を備えています。ケリングは、IPBESとの連携およびIPBESがすでに達成している成果を誇りに思っています。この提携は、科学と研究を支援する広範なアプローチの一部であり、科学に基づくフレームワークを備えて私たちの決定を伝えるものです。私たちは今、日常的に私たちが自然から得ているものを逆に自然に取り戻させることのできる方法を見出すことによって行動を起こす必要があります」
2019年1月、ケリングはコーポレートナイツ社の年次「Global 100 Index」ですべての業界にわたって世界で2番目に持続可能な企業にランク付けされました。この持続可能性に関する評価は、年間売上高が10億ドル以上の企業7,500社を対象に行われ、企業の社会的責任に関連する21の指標に基づいています。ケリングは今年、ファッション協定の制定を主導しました。
この共同誓約には、環境に及ぼすビジネスによる影響を軽減することに取り組んでいるファッション およびアパレル業界の大手32社が参加しました。5月に公表されたケリングの動物福祉基準もラクジュアリー・ファッションにおける動物福祉を網羅する初の全面的な基準であり、業界の前向きな変革を促進します。
「これはケリングとのパートナーシップの最初のステップであり、長期的かつ実り多いものになること、およびこれがその他多くの民間企業の加盟各社がIPBESと提携するきっかけになることを望んでいます」とラリガドリー博士は語っています。「また企業との連携や積極的な関与なしには、生物多様性および人々が自然から得ている恩恵損失を阻止もしくは好転させるための実行可能且つ長期的な解決策はありません」
IPBESについて
IPBESは、132の加盟国から成る独立性を持った政府間機関です。2012年に政府間組織として設立され、政策立案者に対して、生物多様性、生態系およびそれらが人々にもたらす恩恵に関する動向を客観的かつ科学的に評価し、また、これらの重要な自然資産を保護し、持続的に利用するためのツールと方法を提供しています。IPBESによる生物多様性に対する活動はある意味、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の気候変動分野における活動と同様であると言えます。IPBESとその評価の詳細については、www.ipbes.netをご覧くださいx
ケリングについて
ケリングは、ファッション、レザーグッズ、ジュエリー、ウォッチ製品を扱うブランド、およびケリングアイウエアを擁するグローバル・ラグジュアリー・グループです。傘下のブランドはグッチ、サンローラン、ボッテガ・ヴェネタ、バレンシアガ、アレキサンダー・マックイーン、ブリオーニ、ブシュロン、ポメラート、 ドド、キーリン、ユリス・ナルダン、ジラール・ペルゴ。
お問い合わせ & インタビュー
IPBES
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media@ipbes.net
Kering
Emmanuelle Picard-Deyme
emmanuelle.picard-deyme@kering.com
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