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2023年5月11日、作家、文芸評論家、コレージュ・ド・フランス名誉教授であるアントワーヌ・コンパニョンがアカデミー・フランセーズの入会式に臨みました。同氏が式で着用した「緑の礼服」はバレンシアガのクチュールアトリエ、儀礼剣はブシュロンのハイジュエリーアトリエが制作しました。
「アントワーヌ・コンパニョン氏が私たちのブランドに信頼を寄せてくれたことを誇りに、また光栄に思います。この大変特別なプロジェクトのおかげで、ケリングはバレンシアガのオートクチュールの専門知識とブシュロンのハイジュエリーの専門知識を結集させ、私が最も純粋なラグジュアリーの形だと信じるものを作り上げることができました。同じものは二つとないこれらのカスタムメイドのアイテムは、同氏の個性を完璧に映し出しています。創造性の表明に最高の技術と伝統を掛け合わせることで、自分だけのオリジナリティを表現できるのです。」
フランソワ=アンリ・ピノー ケリング会長兼CEO
1635年にリシュリュー枢機卿によって設立されたアカデミー・フランセーズは、フランス語を守ることを使命とする機関です。アカデミーは、現会員から選出された40人の終身会員で構成されています。「不死の存在」という異名を持つ会員たちは毎週木曜日、パリにあるフランス学士院のドーム屋根の下で会合を開いています。会員はその立場を示す「緑の礼服」と呼ばれる制服と剣を身につけることで知られています。
アントワーヌ・コンパニョンは、バレンシアガにアカデミー会員の衣装、ブシュロンには剣の制作を依頼しました。このような特別なオーダーは完璧なシナジー効果を発揮し、ケリングのブランドにとってまたとない冒険となりました。この共同プロジェクトは、2つのメゾンの卓越性を示すもので、バレンシアガのユニークな伝統と創造性、そしてクチュールを手
掛けるアトリエとしてのノウハウと、ヴァンドーム広場で最も 歴史のあるジュエラーであるブシュロンの並外れたイノベー ションの力と創造性あふれる妙技が強く結びついているこ とを表しています。
バレンシアガは1917年にクリストバル・バレンシアガが創業して以来、初めてメゾンのノウハウを活かして、アカデミー・フランセーズ会員の衣装を制作・プロデュースしました。デムナが手掛けたこのスーツは、クチュールのアトリエで300時間以上かけて仕立てられました。また、各アイテムの特定の素材は、その分野で最も名高い織物メーカーから選び抜かれたものです。燕尾服とそれに合わせたトラウザーズにはゴールドとグリーンの糸で織り上げた伝統的なオリーブの枝の刺繍が施されていますが、これはメゾン・ルサージュが900時間かけて制作したものです。
「アントワーヌ・コンパニョン氏のアカデミー・フランセーズの入会式は、バレンシアガにとって歴史的な出来事となりました。この特別な日のためにアカデミー会員からスーツの制作を依頼されたことは、メゾンにとって名誉なことです。1917年のメゾン設立以来、アカデミー・フランセーズの「不死の存在」がバレンシアガにこのような栄誉を与えるのは初めてのことです。バレンシアガのCEOとして、私はこのプロジェクトにおけるコラボレーションという点を特に誇りに思います。メゾンの革新的な精神、アカデミー・フランセーズという組織、そしてブシュロンの卓越性、これらすべてがケリングという枠組みの中でダイナミックな創造的シナジーを発揮し、各ブランドのさまざまなチーム、特にアトリエがもたらしたあらゆるインプットが結実しています。」
セドリック・シャルビ バレンシアガ社長兼CEO
「今回、アントワーヌ・コンパニョン氏が入会式で着用する「緑の礼服」を制作し、バレンシアガにとって初めてアカデミー・フランセーズの輝かしい歴史の一端を担うことができたことは光栄です。この特別な機会に携わり、バレンシアガとオートクチュールのアトリエが培ってきた伝統に貢献できたことを誇りに思います。」
デムナバレンシアガ アーティスティック・ディレクター
ブシュロンは、アントワーヌ・コンパニョンが入会式で持つ剣のデザインに協力しました。コンパニョンと共に1年近くかけたこのプロジェクトを通じて、アカデミー会員となったコンパニョンにとって大切な蔵書やその他のシンボルを盛り込んだ、すべてがガラスでできた剣を制作することができました。
ブシュロンは20世紀半ばから他のアカデミー会員のためにも剣を制作してきましたが、今回、アントワーヌ・コンパニョン氏のためにこの剣を制作したことは、その誉れ高い伝統の重要な一章を飾るものであり、大変誇りに思います。ブシュロンのすばらしい現代性と洗練されたスタイルを宿すこの剣は、このメゾンの特徴である非凡なスタイルを持った、遺産となるべき存在です。」
エレーヌ・プリ=デュケンブシュロン社長兼CEO
「この象徴的なアイテムの制作を任されたことに、私は深く感動しました。アントワーヌ・コンパニョン氏は最初の出会いから「透明性」というテーマを掲げていました。フレデリック・ブシュロンもロッククリスタルを愛していましたし、このテーマは私にとっても特に大切なものです。この剣には、同氏の文学作品にちなんだ羽、彼が専門とするマルセル・プルーストの引用、彼が愛するハンス・ホフマンの水彩画にちなんだハリネズミ、そして卒業したエコール・ポリテクニークで学生に支給される剣の柄にあしらわれた鎖を思い起こさせる螺旋など、彼にとって身近なシンボルが詰め込まれています。メゾンにとって前例のない挑戦となったこの剣が、アントワーヌ・コンパニョン氏の個性とユニークな経歴を反映できたことを大変嬉しく思っています。」
クレール・ショワンヌ ブシュロン クリエイティブ・ディレクター
アントワーヌ・コンパニョンについて
アントワーヌ・コンパニョンは、文芸評論家、作家、コレージュ・ド・フランス名誉教授で、マルセル・プルーストの研究を専門としています。1950年、ベルギーのブリュッセルにジャン・コンパニョン将軍とジャクリーヌ・テルリンデンの息子として生まれ、幼少期は父の赴任先であるロンドン、チュニジア、そしてワシントンD.C.で過ごしました。フランスのラ・フレーシュにあるプリタネ・ナショナル・ミリテールで中等教育を終え、エコール・ポリテクニークに入学(1970年卒)、その後、土木技師となりました。そして25歳のとき、文学に心を奪われ、情熱を傾けるようになります。彼は自身のことを「文学の半独学者」と定義していますが、1977年にフランス文学の博士号を取得し、1985年に文学の国家博士号を取得しています。最初の論文を出したコンパニョンは教師としてエコール・ポリテクニークに戻り(1978年-1985年)、その間、ロンドンの英仏学院(アンスティチュ・フランセ)でも教鞭を執りました(1980年-1981年)。1985年に博士論文を執筆した後はニューヨークのコロンビア大学で教授となり、その後フランスに戻ってル・マン大学(1989年-1990年)、ソルボンヌ大学(1994年-2006年)、そしてコレージュ・ド・フランス(2006年-2020年)で教えています。コンパニョンはモンテーニュ、ボードレール、プルースト、コレットに関する文学評論や歴史に関する著書を多数執筆し、また小説も手掛けています。
ケリングについて
ケリングは、ファッション、レザーグッズ、ジュエリー製品を扱うメゾンおよびケリング アイウエア、ケリング ボーテを擁するグローバル・ラグジュアリー・グループです。傘下のブランドはグッチ、サンローラン、ボッテガ・ヴェネタ、バレンシアガ、アレキサンダー・マックイーン、ブリオーニ、ブシュロン、ポメラート、ドド、キーリン、ジノリ1735。戦略の中心にクリエイティビティ(創造性)を掲げるケリングは、サステナブルで責任のある方法により未来のラグジュアリーを築きながら、各ブランドがそれぞれの創造性を自由に表現することを可能にしています。このような信念が「イマジネーションをその先へ」(“Empowering Imagination”)というケリングのシグネチャーに込められています。
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