ケリングが「ウーマン・イン・モーション」プログラムで女性フォトグラファーへの支援を強化

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    2020年11月04日水曜日

    ケリングが「ウーマン・イン・モーション」プログラムで女性フォトグラファーへの支援を強化

    ケリングは、アルル国際写真フェスティバルとの連携の下、2020年度「ウーマン・イン・モーション」フォトグラフィー賞をサビーヌ・ヴァイスに授与します。

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    アルル国際写真フェスティバルと共同で立ち上げられた初の「ウーマン・イン・モーション」ラボは、世界の写真史における女性の貢献に焦点を当てたものです。女性の歴史学者であるリュス・ルバールとマリー・ロベールが主導したこのプロジェクトは、写真を専門とする160名の女性エキスパートが世界各地で行った調査に基づいて進められました。

    また、デジタルバージョンの展覧会『Paths Elles X Paris Photo』を支援しています。
     

     

     

    「アルル国際写真フェスティバル・アット・ラエネック」が昨今の新型コロナウイルス感染症流行に伴う活動制限で中止を余儀なくされましたが、ケリングとアルル国際写真フェスティバルは、第2回「ウーマン・イン・モーション」フォトグラフィー・アワードを予定通り開催することを決断しました。11月は伝統的に写真の月とされており、この度、卓越したフォトグラファーであるサビーヌ・ヴァイスのライフワークに対して2020年度「ウーマン・イン・モーション」フォトグラフィー賞を授与でき、主催者として喜びを感じています。

    現在も活躍中のサビーヌ・ヴァイスは、ロベール・ドアノー、ウィリー・ロニ、ブラッシャイなどと共にフランス写真界のヒューマニズム派に多大な貢献をもたらしたアーティストとして、数多くの作品を生み出しています。96歳になったヴァイスは、フォトグラファーの中でおそらく最も長いキャリアを誇り、80年近くもの歳月をアートに捧げてきました(ヴァイスの経歴については下記を参照)
     

    ケリングは2019年3月、アルル国際写真フェスティバルとのパートナーシップ契約を発表し、フランス・アルルで「ウーマン・イン・モーション」プログラムを立ち上げました。これをきっかけに、傑出した女性フォトグラファーのキャリアを称える「ウーマン・イン・モーション」フォトグラフィー・アワードを毎年開催することとなりました。なお、受賞したフォトグラファーは作品がアルル国際写真フェスティバルのコレクションに収められると共に、副賞として2万5,000ユーロが贈られます。なお、2019年度の第1回「ウーマン・イン・モーション」フォトグラフィ

     

    一方、ケリングとアルル国際写真フェスティバルのパートナーシップに基づき、2019年には「ウーマン・イン・モーション」ラボが設立されました。このプログラムではまず2年間をかけて、世界の写真の歴史に女性がもたらしてきた貢献にスポットを当てた研究プロジェクトを集中的に進めています。女性歴史学者のリュス・ルバールとマリー・ロベールが中心となり、世界各地で写真を専門とする160名の女性エキスパートたちの協力を得ながら、キャリアの初期段階から写真界に影響を与えてきた約300名の女性アーティストの作品とそのキャリアを考察しています。

    また、ケリングは写真のアートフェア「パリ・フォト」と初のコラボレーションを行っています。女性フォトグラファーを支える取り組みをさらに推進するため、フランス文化省が主催する『Paths Elles X Paris Photo 2020』展を支援しています。これまでグラン・パレで開催されてきた「パリ・フォト」が中止となったことを受け、『Paths Elles X Paris Photo』と題したデジタルバージョンの写真展がellesxparisphoto.comで開催されています。このサイトでは、約30名の女性フォトグラファーのインタビューも掲載されており、女性アーティストとしての立場や、活動家としてのコミットメント、インスピレーションの源泉といった話題が語られています。また、2020年度「ウーマン・イン・モーション」フォトグラフィー賞を受賞したサビーヌ・ヴァイスの特集も予定されています。
     

     


     

    サビーヌ・ヴァイスについて

     

    1924年、スイスのサン=ジャンゴルフに生まれたサビーヌ・ヴァイスは、幼い頃から写真を撮り始めました。ジュネーブで活動していたポール・ボワソナスの元に3年間弟子入りした後、1946年にファッションやポートレートを専門とするドイツ人フォトグラファー、ウィリー・メイワルドのアシスタントとなりました。1950年に米国人画家のヒュー・ヴァイスと結婚したサビーヌは、フリーのフォトグラファーとしてキャリアをスタートさせ、戦後のアート界に頻繁に顔を出すようになります。サビーヌ・ヴァイスが現在も住んでいるパリのポルト・モリトールの近くにある夫妻の家は、自宅と仕事用のスタジオを兼ねていました。1952年、ロベール・ドアノーの協力を得たヴァイスは、写真エージェンシーのラフォ社に採用された数少ない女性フォトグラファーの一人として、アメリカでも作品が認知されるようになりました。ヴァイスの写真は、公共の場と人々の姿を調和させようとする、いわゆる「ヒューマニズム」運動の一環として捉えられていました。彼女の作品はいずれも、日常生活や仕事に没頭し、あるいは物思いにふける女性や男性を捉えています。ヴァイスの作品はニューヨーク近代美術館で開催された『Post-War European Photography(戦後ヨーロッパの写真)』展(1953年)と『The Family of Man(人間家族)』展(1955年)の2つの展覧会で展示されました。また、シカゴ美術館での個展(1954年)を経て、1955年、1957年、1961年にはフランス国立図書館で開催された全仏写真展にも出展しています。さらに、VOGUEやニューヨーク・タイムズ・マガジン、ライフ、ニューズウィーク、ポアン・ド・ヴュ-イマージュ・ドゥ・モンド、パリ・マッチ、エスクァイア、ホリデーなどの雑誌の依頼で長期にわたり撮影を行っており、これをきっかけに男女を問わず多くのアーティスト、画家、彫刻家、ミュージシャン、作家、俳優などを撮影するようになりました。フランスや海外の

     

    雑誌の仕事の傍ら、サビーヌ・ヴァイスは2000年代まで多くの組織やブランドのために、ルポルタージュ、ファッション撮影、広告写真、著名人のポートレート、社会問題を捉えた写真などを撮影してきました。

     

     
     

    「ウーマン・イン・モーション」について

     

    ケリングは、カンヌ国際映画祭のオフィシャルパートナーとして、スクリーンの前でも後ろでも映画界に貢献する女性に光を当てる目的で2015年に「ウーマン・イン・モーション」を発足させました。それ以来、プログラムは写真やアート、文学界にまで活動を拡げています。クリエイティビティは変化をもたらす最も強力な力の一つであるものの、この分野における男女間の不平等は依然として顕著です。「ウーマン・イン・モーション」アワードは、刺激を与える人物や若く才能ある女性に授与され、またトークでは映画や芸術の分野で活躍する著名人が、それぞれの職業における女性としての立場について意見を交換する機会を提供しています。過去5年間、「ウーマン・イン・モーション」は、マインドセットを変える手助けとなるプラットフォームとして、芸術のあらゆる分野において女性に与えられている役割や認識の両方について率先して考える機会を提供してきました。

     

     

     

    アルル国際写真フェスティバルについて

     

    アルル国際写真フェスティバル、1970年にスタートした有名な写真の祭典です。文化のインキュベーターとしての役割を果たし、アーティストと密接な関係を築くことに特化したこのイベントは、年に一度、写真における創造性がどのような状況に置かれているかを示す一つの指標となっています。創作活動や芸術に関する考え方の今を反映し、発展させるためのフォーラムとして、さまざまな専門領域が交わる場を提供しています。毎年、アルルの街に点在する歴史旧跡において、特別な演出を凝らした40近いエキシビションで約250名のアーティストやキュレーターによる作品を展示しています。非常に博識な観客が集まるこのフェスティバルは、時代の流れを明らかにし、新しいアプローチを示し、写真作品の変わりゆく状況について探り、問いを投げかけながら、私たちの世界の社会学的・地理的多様性を引き出すコンテンツを作り上げています。

     

     

     

    『Elles X Paris Photo』について

     

    フランス文化省は過去3年間にわたり、女性フォトグラファーの注目度を高める政策の一環として、アートフェア「パリ・フォト」と連動させた『Elles X Paris Photo』展を開催してきました。この展覧会はポンピドゥー・センターの写真部門のキュレーターであるカロリーナ・ジビンスカ・レヴァンドフスカが委託を受けて企画しています。今年は、才能ある若手作家やまだあまり知られていないアーティストから写真史に残る第一人者まで、約40名の女性フォトグラファーの作品がセレクトされました。ケリングは2020年の『Elles X Paris Photo』展を支援しています。

     

     

     

    ケリングについて

     

    ケリングは、ファッション、レザーグッズ、ジュエリー、ウォッチ製品を扱うメゾン、およびケリングアイウエアを擁するグローバル・ラグジュアリー・グループです。傘下のブランドはグッチ、サンローラン、ボッテガ・ヴェネタ、バレンシアガ、アレキサンダー・マックイーン、ブリオーニ、ブシュロン、ポメラート、 ドド、キーリン、ユリス・ナルダン、ジラール・ペルゴ。戦略の中心にクリエイティビティ(創造性)を掲げるケリングは、サステナブルで責任のある方法により未来のラグジュアリーを築きながら、各ブランドがそれぞれの創造性を自由に表現することを可能にしています。このような信念が「イマジネーションをその先へ」(“Empowering Imagination”)というケリングのシグネチャーに込められています。また、 2019年には159億ユーロの売上高を達成し、グループ社員の数は年度末時点で38,000人に上ります。

     


     詳しい情報:「ウーマン・イン・モーション」

     

     

     


     プレス窓口 

     

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    アルル国際写真フェスティバル 
    Claudine Colin Communication  +33 6 45 03 16 89
    Alexis Gregorat  |  alexis@claudinecolin.com


     
     
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