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2016年にセーヴル通り40番に本社を移転して以来、ケリングはヨーロッパ文化遺産の日に、その卓越した建築様式で知られる本社を一般公開しています。
以来、ピノー・コレクションとバレンシアガはそれぞれ、かつてのラエネック病院にあるクロワ・エスト礼拝堂を会場として、独自の展覧会を開催しています。
見逃せないイベント
セーヴル通り40番にあるこの建物の歴史は17世紀に遡り、パリの文化遺産において宝石のような場所です。1634年に貧しい人々のために建てられた「不治の病の病院(Hospital for the Incurables)」は、1878年にラエネック病院となり、2010年代初めに大規模な改修工事が行われました。そして2016年、ケリングとバレンシアガがこの場所に本社を構えました。
ケリングは、この類まれな文化遺産が誰にでも開かれた場所であり続けることを強く望んでいます。そのため、2016年から「ヨーロッパ文化遺産の日」プログラムに参加し、文化遺産と現代のクリエイションの交わるユニークな交流の場を毎年提供しています。
ケリングの10周年を祝う
グループの歴史は1962年、フランソワ・ピノーがブルターニュで木材会社であるÉtablissements Pinaultを設立したところから始まります。創業者の大胆さとビジョンに後押しされ、同社は木材産業全体をカバーするまでに事業を拡大し、瞬く間にフランス経済の主要プレーヤーとしての地位を確立しました。その後、グループは木材取引からリテール分野(PPR)、そしてラグジュアリー事業へと目覚ましい進化を遂げました。
2013年、PPRはケリングと名称を変更しました。ケリングというグループ名は、その生まれを示すと同時に、ブランドとの関係を表すものです。ブルターニュ語で「家」や「住む場所」を意味する「ker」は、英語の「caring(思いやる)」の音と意味にも通じており、ケリング・グループがブランドや従業員、社会、環境との関係をどのように捉えているかを表しています。
AはアニバーサリーのA、BはブルターニュのB、CはクリエイティビティのC・・・というように、このアルファベット順のツアーでは、ケリングをユニークなものにする色々な側面を巡ることができます。順番どおりに、あるいは順番に関係なく自由にエキシビションを巡って、楽しくケリングの世界に触れてください!
ケリングの歴史についてはこちら
Photos : © Eric Sander
ケリングはピノー・コレクションと共同で、レイチェル・ホワイトリード(イギリスの彫刻家、版画家、デザイナー)、関根伸夫(日本のアーティスト)、菅木志雄(日本の彫刻家)、李禹煥(韓国のアーティスト、美術評論家)の現代作品を紹介します。
Photos : © Eric Sander
バレンシアガは、そのアーカイブとヘリテージの舞台裏へ来場者を案内します。クリストバル・バレンシアガが前世紀にデザインしたアイコニックな作品の数々を披露します。それぞれの作品は、クチュリエの技巧を称え、無名有名問わず着用した顧客にオマージュを捧げています。
Photos : © Eric Sander
イベント情報
セーヴル通り40番-パリ7区
一般公開は9月16日(土)、17日(日)の午前10時から午後6時まで。なお、17日(土)は午後10時までイブニングイベントも開催(最終入場は午後9時)。
ケリングは、セーヴル通り40番に本社を移転して以来、この珠玉の建築物を継続的に一般公開することを計画していました。そこで、この建物を「ヨーロッパ文化遺産の日」のプログラムに登録すると共に、この特別な施設の歴史と、さらにはケリング・グループの歴史を共有するという2つの目標を打ち立てました(ケリングの歴史はこちら).
第39回「ヨーロッパ文化遺産の日」は、「サステナブルな文化遺産」をテーマに、気候変動を背景とした文化遺産の保全に関する多くの課題に焦点を当てています。文化遺産は地域の経済や観光を発展させる原動力であると同時に、クラフツマンシップの保存にもつながっています。今日、文化遺産は未来に目を向け、環境基準や国連による2030アジェンダの持続可能な開発目標(SDGs)に沿いながら歴史的建造物を修復、維持するにはどうすればよいのか、という伝統の継承に関わる問題を問いかけています。
セーヴル通り40番にあり、敷地の広さが17,200m² に及ぶケリング本社は、その独自性を守りながら現代の要求を満たす職場を作り上げるために、何年もかけて修復を行う必要がありました。本社はフランスの高環境基準(Haute Qualité Environnementale)認証(HQEリノベーション)を取得した最初の歴史的建造物の1つとなっています。2018年には、HQEに相当する英国のBREEAM In-Use認証を取得したフランス初の歴史的施設となりました。ケリングは、敷地の半分以上を占める庭園での化学製品の使用を禁止し、自然のあるべき姿に任せています。また、敷地内の庭の1つにはミツバチの巣箱が5つ設置されており、ケリングの生物多様性への取り組みがうかがえます。本社では、サステナビリティを実現するための多くの施策が実践され、水資源の有効活用や廃棄物のリサイクルのほか、すべての従業員が健康的で栄養価の高い食事を楽しめ、使い捨て容器を使わないケータリングエリアも設けられています。
「ヨーロッパ文化遺産の日」を記念して、今年、ケリングはラエネックのほぼすべての空間を見学できる新しいツアーを用意しました。ツアーがスタートする印象深いメインの中庭では、敷地の縮尺模型や教育的なコンテンツによって、この敷地の全容を理解していただくことができます。次に向かう旧ラエネック病院の礼拝堂には、現代美術のセレクションが展示されています。2016年からの慣例として、ケリングはピノー・コレクションと提携してオリジナルの展覧会を開いており、今年はベルギーのアーティスト、エディス・デキントの作品を展示します。その後、バレンシアガの展示会場となるクロワ・エスト・エリアに入ると、クリストバル・バレンシアガが手掛けたアーカイブの作品を堪能できます。最後に、ラエネック庭園を散策し、またケリングが修復したパリ市内のその他の歴史的建造物を紹介する大型写真が飾られた展覧会をご覧いただき、見学ツアーを終了します。
第39回「ヨーロッパ文化遺産の日」を記念し、ピノー・コレクションからベルギー人アーティスト、エディス・デキントの作品を集めた個展を催します。芸術と文化の世界で活躍する女性に光を当てるケリングの「ウーマン・イン・モーション」プログラムの一環として、ピノー・コレクションの展覧会が開催されるのは今回が初めてです。
「Aria of Inertia」展は、過去の作品と、この展覧会のために特別に制作された新しい作品との相互作用を楽しむことができます。ラエネックの礼拝堂は、デキントの作品を展示するだけでなく、制作の物理的なプロセスや素材の決定に関わることで、いくつかの作品にインスピレーションを与えました。エディス・デキントが作り出すアートの美しさと力強さは、すべての物体は生命体であり、それが置かれている環境と常に相互作用し、共鳴しているという彼女の信念から生まれています。
クリストバル・バレンシアガが制作したアーカイブの作品を通じて、メゾンの歴史を深く探求しつつ、そのクリエイティブな文化遺産の別の一面を発見する貴重な機会を提供します。これらのモデルと共に、2021年に53年ぶりにオートクチュール・コレクションを発表したバレンシアガのアーティスティック・ディレクター、デムナがデザインしたアイテムもあわせて展示される予定です。
2001年、バレンシアガは、作品の保存、プロモーション、創造を目的としたアーカイブ・ヘリテージ部門を設立し、スペインの巨匠クリストバル・バレンシアガによる作品の保存と収集に関する方針を打ち立てました。現在、このヘリテージ部門の充実したコレクションには、バレンシアガが手掛けた900点を超えるアイテムが収蔵されています。
バレンシアガは、1917年にクリストバル・バレンシアガ(1895-1972)がスペインのサンセバスチャンで創業しました。スペイン内戦を逃れ、1937年にパリに移住したバレンシアガは、数々のイノベーションや現代的でユニークなビジョンはもちろんのこと、そのクリエイションの卓越した品質と先鋭的なデザインやシルエットによって瞬く間に成功を収めました。
セーヴル通り40番-パリ7区
一般公開は9月17日(土)、18日(日)の午前10時から午後6時まで。なお、17日(土)は午後10時までイブニングイベントも開催(最終入場は午後9時)。
ケリングとバレンシアガの本社があるセーヴル通り40番地は、パリの貴重な歴史文化遺産の一つです。1632年から1878年までは「不治の病の病院(hospital for the incurables)」として知られ、その後「ラエネック病院」に改称され、大規模な修復工事が行われました。2020年に大規模な修復プロジェクトがスタートし、17世紀や18世紀に遡って建造物を再発見し、かつての姿を取り戻すことを目指しました。プロジェクトの課題は複雑で、建造物の本来の精神を失うことなく、新たな命を吹き込むだけでなく、ルイ13世自体に建てられたチャペルなど、特定要素としてリスト化された空間をそのままの状態に尊重するなど、改修の基準を遵守することが求められました。
修復開始当初から、ケリングはこの17,000m²の類い稀な敷地の修復と再生を積極的に支援し、2016年、ケリングはセーヴル通り40番地を「ヨーロッパ文化遺産の日」プログラムに登録し、一般公開を決定しました。
ツアーは、フランス歴史文化財のチーフ・アーキテクトが率いた修復プロジェクトを鑑賞できるメインの中庭からスタートします。続いて、ピノー・コレクションが所蔵する5つのアート作品が展示された礼拝堂へと進みます。”Paysages”と題されたこの特別展では、2020年より礼拝堂の祭壇に飾られているフランス人画家ポール・レベイロールによる傑作『Vegas del condado(スペインの風景)』を始め、エレーヌ・デルプラや王燕成(Wang Yan Cheng)による代表的な絵画が展示されます。
バレンシアガは、1938年から1968年までに制作されたコレクションの内、初公開となる作品を展示します。この展示は、クリストバル・バレンシアガの卓越したクラフツマンシップと、30年間の社会の発展の模様を反映しています。また、クリストバル・バレンシアガの生み出したシルエットは、2021年7月に発表されたバレンシアガの50回目のクチュールコレクション(アーティスティック・ディレクターのデムナ・ヴァザリアによる初のクチュールコレクション)と並べて展示されます。またツアーの最後には、敷地のほぼ半分を占める庭園を散策できます。
1634年の設立以来、貧しい人々を助けてきた「不治の病の病院(hospital for the incurables)」は、1878年に「ラエネック病院」とその名を変えました。2000年にフランス政府が敷地全体を売却後、フランスの様々な歴史的建造物に関わってきたチーフ・アーキテクトの主導とケリングの支援のもと、大規模な改修プロジェクトが開始しました。建物がケリング・グループとバレンシアガの本社になることは決まっていましたが、ランドマークの歴史的な姿を取り戻すには10年近い研究と6年間に及ぶ改修工事を要しました。そして2016年、ケリングがこの新しい本社に移転した日から、この歴史的建造物が一般公開されることを想定していました。以来毎年、文化遺産を保存し、大切にすることの重要性をあらゆる世代に広めるため、この場所は「文化遺産の日」プログラムに登録されています。
この度、新型コロナウイルスとの闘いに数ヶ月間尽力された第一線で働く方々への感謝の意を込めて、ケリングは、病院や医療従事者を対象とした施設見学会を企画しました。9月19日(土)19:00~21:00の間、医療機関と連携し、予約制で開催されます。
今回のツアーは、現在、国の定める健康基準に完全に準拠する形で全面的にリニューアルされ、見学者はこの建造物の歴史に浸ることができます。劇団「ラ・カプセル」所属の女優タリ・コーエン原作の寸劇がプロの役者により披露され、中庭では、聴診器の発明者で、近代医学の先駆者の一人であるルネ・ラエネックに出会えます。また礼拝堂では、画家と保存修復家が絵画の修復作業を行っています。この礼拝堂は敷地の目玉で、歴史的建造物に指定されています。そして建築家はラベンダーの木々の裏に建物の間取り図を拡げ、旧病院の敷地の半分以上を占める庭園の秘密を明らかにしています。
歴史とフィクションを融合させたインタラクティブなツアーは、楽しい体験です。館内の至るところにQRコードが設置され、歴史的な復元や未公開のアーカイブ写真やビデオを見ることもできます。
フランス人画家ポール・レベイロールによる傑作≪Paysage espagnol (Vegas del condado)≫
「ピノー・コレクション」所蔵作品も、礼拝堂に展示されます。ピノーの友人ピエール・デワが、まずレベイロールに注目しました。ピノーはその後、レベイロールの収集家の中でも有数のコレクターの一人となりました。現在14点の作品がコレクションに収蔵され、今日世界中の現代アートコレクションの中でも最も重要なものの一つとなっています。これまでにヴェネツィアで展示が開かれ、間もなくパリのブルス・ドゥ・コメルスでも公開される予定です。展覧会を通じて、より多くの人が気軽にピノー・コレクションに触れ、知ることを目的としています。このアプローチは、ケリングのラグジュアリーに対するビジョンと一致しています。
住所:セーヴル通り40番地、パリ7区
日時:9月19日(土)10 :00~19 :00、20日(日)10 :00~18 :00
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#40Servres #JEP2020
Ever since the company moved to the former Hôpital Laennec in 2015, Kering planned for the landmark to remain open to the public. Since 2016, 40 rue de Sèvres has been listed in the European Heritage Days program. The site offers a singular perspective on art and fashion, and raises awareness, among young and old alike, about the importance of preserving and valuing heritage. European Heritage Days will be held on September 21st and 22nd, under the theme “Art and Entertainment” offering a new occasion to learn about the architectural jewel’s history and secrets.
The tour begins in the main courtyard with a virtual reality experience in which visitors can see what the building looked like in the 17th century. It continues in the historic chapel where the Tears of Joy exhibition presents a selection of artworks from the Pinault Collection. Afterwards, visitors could stroll through the hidden gardens where the toiles, or “three-dimensional sketches”, from the Balenciaga House archives were exhibited for the first time. The tour ended as visitors gathered round the French Cup. Won last year by the Stade Rennais FC football team, it embodies both art and heritage, and made a rare appearance at Kering’s HQ during European Heritage Days.
Reflecting the “Art and Entertainment” theme of the 36th European Heritage Days, the selection is inspired by entertainment in the form of shows: the circus with Sigmar Polke, the carnival with Claire Tabouret, popular celebrations with Martial Raysse, and finally cartoons with Damien Hirst and his Mickey.
Any piece of clothing starts with an idea and a sketch. Next comes volume: the toile or “sculpted” drawing. A fundamental step, draping fabric onto a dress form, requires high standards, precision, technique and meticulous thought. Cristóbal Balenciaga endlessly manipulated and adjusted to create perfectly interpreted volumes. During European Heritage Days, the House presented 18 demi-toiles from its archives – rare pieces that are usually kept secretly protected in the workshop...
Download the 2019 edition guides:
40, rue de Sèvres guide (French only)
Children's guide (French only)
Discover previous editions of this event, in 2016, 2017, 2018.