ケリングは、多様性が非常に重要であると考えています。特に、グループのあらゆる事業体と基準における男女平等の実現と才能ある女性人材の育成に力を入れています。
長期にわたるコミットメント
ケリングは、UN Womenと国連グローバル・コンパクトが共同で策定した「女性のエンパワーメント原則(WEPs)」に最初に署名した企業の一つでもあります。この原則に賛同する企業は、職場や地域社会における女性の地位向上を促進するための具体的なコミットメントを行います。同年、ケリングは「リーダーシップ・ジェンダー・ダイバーシティ」プログラムを立ち上げました。このプログラムは、女性が最上級管理職に就く機会を促進し、グループ全体に平等の文化を醸成することを目的としています。
世界に認められた功績
ケリングの女性のための取り組みは世界的に認められています。2024年、ケリングはFTSEラッセル・ダイバーシティ&インクルージョン・インデックスで世界第10位、フランス国内で第2位にランクインしました。同年、グッチはイタリア政府の復興レジリエンス計画(NRRP)に基づき、ビューローベリタスによる評価プロセスを経て、2年連続でジェンダーパリティ認証を取得しました。また、グッチは女性のキャリア開発のための文化政策のカテゴリーで、権威あるオブザーバトリー・ウィメン・アンド・ファッション賞を受賞しました。
女性の活躍を推進するプログラム
ケリングは女性が才能を発揮できるよう力を尽くしています。そのため、女性のリーダーシップトレーニングやメンタリングのプログラムを通じて、女性のスキルアップを支援する取り組みを行っています。過去8年間、ケリングは国際女性リーダーシッププログラム「EVE」と協力してきました。
さらに、ケリングはジェンダー平等を推進するための内部プログラム「ウーマン・イン・ラグジュアリー」も実施しています。このプログラムは2022年にフランスで開始され、香港、中国本土、日本、韓国、フランス、イタリア、イギリス、アラブ首長国連邦、アメリカ合衆国、メキシコを含む11の地域に拡大しています。またブシュロンも昨年に「ブシュロン ウーマン・イン・ラグジュアリー・メンタリングプログラム」を発表しました。このプログラムは、キャリアガイダンス、自信の向上、ネットワーキング、スキルアップ、そしてワークライフバランスの維持に関するアドバイスに焦点を当てています。こうした取り組みは成果を上げており、現在、ケリングの女性は全従業員数の63%、管理職の58%、エグゼクティブ・コミッティーの46%、取締役会(従業員代表を除く)の55%を占めており、ジェンダー平等なリーダーシップの点で他のCAC 40企業を大きくリードしています。グループ全体で、ケリングはジェンダーバランスを達成し、男女の賃金格差を解消するため尽力し続けています。
ケリング・ファウンデーションとウーマン・イン・モーション
グループ内でのこれらの取り組みに加えて、ケリングはそのコミットメントを象徴する2つのイニシアチブを通じて女性を支援しています。2008年の設立以来、ケリング・ファウンデーションは女性に対する暴力と闘い、現在では暴力の被害を受けた子供たちを保護しています。そして2015年に発足した「ウーマン・イン・モーション」プログラムでは、文化や芸術分野における女性の才能をスポットライトに当て、人々の考え方を変えることを目指しています。