2015年、ケリングはカンヌ国際映画祭で、カメラの前でも後ろでも、映画制作に携わる女性にスポットライトを当てる取り組みとして「ウーマン・イン・モーション」を発足しました。「ウーマン・イン・モーション」アワードを通じて、著名な人物や新進の才能を称え、トークとポッドキャストでは、第一線で活躍する著名人がそれぞれの職業における女性の表現について意見を交換する場を提供しています。
各年度の受賞者とトークをご覧いただき、プログラム発足以来のハイライトを追体験してください。
「ウーマン・イン・モーション」の要であるトークは、男女平等の推進に貢献した映画界のリーダーたちが語る場を提供します。女優、監督、プロデューサーたちが、映画作品や職業における女性の表現について発言し、自らの経験を分かち合います。今年は、イジュルトゥ、ジュディット・ゴドレーシュ、ドナ・ラングレー(2024年「ウーマン・イン・モーション」アワード受賞者)、ジュリアン・ムーア、アナイス・ドゥムスティエ、ケイト・ブランシェット、ステイシー・L・スミス、ココ・フランチーニが登場します。
第77回カンヌ国際映画祭では、「ウーマン・イン・モーション」発足以来、毎年5月にオフィシャル・ディナーにて、実績のある女性と新進の女性の2名に対して、彼女たちの取り組みや創造力、映画界への貢献を称え、ケリングにより二つの賞が授与されます。
2024年の「ウーマン・イン・モーション」アワードは、NBCユニバーサル・スタジオ・グループ会長兼チーフ・コンテンツ・オフィサーのドナ・ラングレーが受賞します。賞は、ケリング会長兼CEOのフランソワ=アンリ・ピノー、カンヌ映画祭会長のイリス・ノブロック、映画祭ディレクターのティエリー・フレモーより贈られます。また、「ウーマン・イン・モーション」エマージング・タレント・アワードは、マレーシアのアマンダ・ネル・ユー監督が受賞します。例年にならい、前年度のアワード受賞者であるカルメン・ジャキエ監督が今年の受賞者を選出しました。
デイム・ドナ・ラングレー
デイム・ドナ・ラングレーは、文化的な潮流を捉えながら、女性に発言力を与える映画作品の制作を支援し、映画界の表舞台でも裏舞台でも、インクルージョンと多様性を促進することにキャリアを捧げてきました。キャリアの初期にはニュー・ライン・シネマのエグゼクティブ・プロデューサーを務め、2001年にユニバーサルに入社。現在はNBCユニバーサル・スタジオ・グループの会長兼チーフ・コンテンツ・オフィサーを務め、ハリウッドの大手映画会社を率いる初の英国人女性です。ラングレーは、大衆文化を再定義し、エンターテインメント業界における女性や有色人種の機会を開拓した功績が認められ、2020年に大英帝国勲章デイム・コマンダー(DBE)の称号を授与されました。
アマンダ・ネル・ユー
マレーシア出身の映画監督、アマンダ・ネル・ユーはロンドン・フィルム・スクールで映画制作の修士号を取得し、ベルリナーレ・タレンツ、タレンツ・トーキョー、ロカルノ・フィルムメーカーズ・アカデミーを修了。長編デビュー作『タイガー・ストライプス』は2023年カンヌ国際映画祭の批評家週間でグランプリを受賞し、カンヌ映画祭でプレミア上映された初のマレーシア人女性監督作品、またカンヌ映画祭で最高賞を受賞した初のマレーシア映画となりました。また、本作は2023年のアカデミー賞にマレーシア代表作品として正式に出品されました。同作や短編映画『It's Easier to Raise Cattle(原題)』において、ユーは東南アジアの文化的背景の中で、女性の身体とアイデンティティを探求する作品に取り組んでいます。
プロデューサー兼ジャーナリストのジェラルディン・サラティアが、第77回カンヌ映画祭のケリング・スイートより「ウーマン・イン・モーション」ポッドキャストをお届けします。過去のエピソードもお聴きいただけます。お楽しみください!
「ウーマン・イン・モーション」トークを見逃してしまいましたか? こちらですべてのトークを再生できます。また、各トークのトランスクリプトをご覧ください。
2015年の「ウーマン・イン・モーション」発足以来、毎年、「ウーマン・イン・モーション」アワードはカンヌ映画祭で表彰され、今年も、第76回カンヌ映画祭にて「ウーマン・イン・モーション」アワードの表彰が行われました。2023年「ウーマン・イン・モーション」アワードは、国際的に高い評価を得ているマレーシア生まれの女優兼プロデューサーのミシェル・ヨーに、ケリング会長兼CEOのフランソワ=アンリ・ピノー、カンヌ映画祭会長のイリス・ノブロック、カンヌ映画祭総代表のティエリー・フレモーより贈られました。また、「ウーマン・イン・モーション」エマージング・タレント・アワードは、スイス人監督のカルメン・ジャキエに贈られました。
プロデューサー兼ジャーナリストのジェラルディン・サラティアが、第76回カンヌ国際映画祭のケリング・スイートから生中継で「ウーマン・イン・モーション」プログラムの司会進行を務めました。ゲストには、映画監督で女優のルアナ・バイラミ、女優で映画監督のシャルロット・ルボン、サウンドエンジニアのクローディーヌ・ヌーガレ、映画監督のローラ・キヴォロン、女優のナディア・テレスキウィッツが登場します。お楽しみください!
ヴィオラ・デイヴィスについて
女優兼映画プロデューサーのヴィオラ・デイヴィスは、2022年に「ウーマン・イン・モーション」アワードを受賞しました。ゴールデングローブ賞、BAFTA(英国アカデミー賞)、SAG(映画俳優組合)賞で4部門を受賞し、トニー賞2部門、アカデミー賞、エミー賞というハリウッドの三冠を達成したデイヴィスは、演劇、テレビ、映画への貢献に対してこれほど多くの賞賛を受けた初めての、そして唯一のアフリカ系アメリカ人女優です。熱心な活動家でもあるヴィオラ・デイヴィスは、映画製作におけるインクルージョンと男女平等を求めるキャンペーンに定期的に取り組む一方で、製作や脚本、監督といった現場を問わず、映画業界全体における多様性の欠如を訴えています。これを受けて、彼女は自身の映画会社の設立を決意しました。アワードの受賞に際し、デイヴィスは「ウーマン・イン・モーション」ディナーに出席したゲストに向け、力強いスピーチを披露しました。
ニンジャ・サイバーグについて
ニンジャ・サイバーグは、カンヌ映画祭で開催された第8回「ウーマン・イン・モーション」ヤング・タレント・アワードを受賞しました。また、賞は彼女の次回作に向けた5万ユーロの資金提供とともに授与されました。2009年以来、サイバーグは社会における情熱を反映するものとして、セクシュアリティを用いた短編映画を数多く監督してきました。彼女の初長編映画『Pleasure』も同様の手法で製作され、2020年カンヌ映画祭と2021年サンダンス映画祭のオフィシャルセレクションに選出されています。同作品は2021年ドーヴィル・アメリカ映画祭で審査員賞を受賞しました。ニンジャ・サイバーグは前年度の同賞受賞者のシャノン・マーフィーによって選出され、賞および資金援助を獲得しました。
プロデューサー兼ジャーナリストのジェラルディン・サラティアが、第75回カンヌ国際映画祭のケリング・スイートから生中継で「ウーマン・イン・モーション」プログラムの司会進行を務めました。ゲストには、映画監督で女優のルアナ・バイラミ、女優で映画監督のシャルロット・ルボン、サウンドエンジニアのクローディーヌ・ヌーガレ、映画監督のローラ・キヴォロン、女優のナディア・テレスキウィッツが登場します。お楽しみください!
最後の瞬間まで受賞者が明らかにされていなかった「ウーマン・イン・モーション」アワードは、活動家で、女優、プロデューサー、監督としての顔をもつサルマ・ハエックが受賞。ヤング・タレント・アワードは、オーストラリア人監督のシャノン・マーフィが受賞し、2020年度のヤング・タレント・アワードが、マウラ・デルペロに正式に贈られました。
中国映画界のアイコン的存在ともいえ、中国人女優として初めての国際的な映画祭の受賞歴を持つコン・リーが、「ウーマン・イン・モーション」アワード2019を受賞。ヤング・タレント・アワードは、ドイツの監督のエヴァ・トロビッシュが受賞しました。
女性として初めて予算が1億米ドルを越える映画を監督したパティ・ジェンキンスが「ウーマン・イン・モーション」アワード受賞、ヤング・タレント・アワードを監督のカルラ・シモンが受賞しました。
映画産業のアイコンであり、名誉あるセレブリティで女優のイザベル・ユペールがこのイニシアチブの第3回目となる「ウーマン・イン・モーション」アワード2017を受賞。ヤング・タレント・アワードは映画監督で脚本家のマイサルーン・ハムードに授与されました。
『テルマ&ルイーズ』の主演でシンボル的存在となった、女優でプロデューサーのジーナ・デイヴィスとスーザン・サランドンが、映画産業における女性の影響力を高めることに大きく貢献したことを称えられ、「ウーマン・イン・モーション」アワード2016を受賞。また映画監督のレイラ・ブジド、ガヤ・ジジ、アイダ・パナハンデの3名が、最初のヤング・タレント・アワード受賞者となりました。
第1回は、フランソワ=アンリ・ピノー、ピエール・レスキュール、ティエリー・フレモーにより、女優、プロデューサー、慈善活動家としての素晴らしいキャリアを称えられたジェーン・フォンダに「ウーマン・イン・モーション」アワードを授与。プロデューサーのミーガン・エリソンがスペシャルアワードを受賞しました。