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世界の水汚染の20%、CO2排出量の10%はファッション産業に原因があるとされています。クリーン・バイ・デザインは、自然保護活動の中心的NGO団体であるNRDC(天然資源保護協議会)が現状に立ち向かうため、2010年に立ち上げたプログラムです。このプログラムの最終目標は、紡績業におけるエネルギーや水と化学製品の使用を抑えた、クリアでシンプルなメソッドを開発することです。「NRDCは特にファッション産業に注目していました。環境に与える影響の大きさだけでなく、ブランドが持つ強い影響力には変革をもたらす力があるからです」と、ケリングのサステナビリティ・プログラム・ディレクターおよびクリーン・バイ・デザインプロジェクト責任者であるジェラルディン・ファレホは述べています。
NRDCとの協議を経てケリングがプロジェクトに参加したのは2015年。25のイタリア系サプライヤー(紡績、染物業等)がラグジュアリー業界初となる参加者になりました。サプライヤーは、ケリングの費用負担で最初にエネルギーおよび水使用効率に関する審査を受け、その後各社に合わせたアクションプランが策定されました。
当初、外部の調査員が工場に立ち入ることに消極的であったサプライヤーですが、プログラムを導入することの重要性や彼らへのメリットをすぐに理解してくれました。簡単な導入方法によって平均2年半以内に投資対効果が得られるクリーン・バイ・デザインは、非常に説得力のあるプログラムです。また、プログラムで定められている150の改善案の一例として、照明器具や換気設備を省エネモードにする、より効果的なメンテナンス方法を導入する、こまめにエネルギーの使用を管理する、等があります。
2015年から2018年にかけて、プログラムの導入により、イタリアの25のサプライヤーで合わせて年間8千トンのCO2削減に成功しました。また温室効果ガス排出量19%削減に加え、全ての拠点にて燃料油から天然ガスまたは木質燃料へ移行しました。この素晴らしい結果を受けて、ケリングは他のサプライヤーにもプログラムへの参加を呼びかけました。その結果、2017年に6のウールおよびシルク工房がクリーン・バイ・デザインメソッドを導入し、1年間で5千トン相当のCO2削減に成功するという新記録を打ち立てました。翌2018年には、イタリアのジーンズメーカー2社がクリーン・バイ・デザインに参加し、ケリングはサプライチェーンの供給を受ける他の産業、例えば革なめし業や金属宝飾製造業にもこのプログラムを広めていく予定です。さらにグローバルなスケールでは、ファッション業界を担うプレーヤーをもこの動きに巻き込んでいきます。本プログラムに参加することで得た経験を細かに記録し、報告書として全てのステークホルダーに配布することで、より大きな改革を起こせると確信しています。
This article is taken from Luxury Highlights, an in-depth newsletter that looks into Kering’s and its Houses’ activities.