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ケリングはイノベーションと知識の共有を通じて、また環境フットプリントを削減する取り組みの中で、サステナブルな手法を広く浸透させるための画期的なソリューションとプロセスを取り入れています。
2013年、ケリングはサステナブルな生地や素材の調達に専門的に取り組むマテリアル・イノベーション・ラボ(MIL)を設立しました。ミラノに拠点を置くMILは、ケリング傘下ブランドのデザイン・チームがサステナブルな素材について理解を深められるよう、サステナブルな生地を収集したアーカイブ保管庫としての機能を果たしつつ、また複雑なサプライチェーンを変革する牽引役も担っています。MILでは、コットン、シルク、カシミヤ、ビスコース、ポリエステルに特に力を入れています。ケリングの各ブランドや主要なサプライヤーに、製品開発上、よりサステナブルな選択をする方法への理解を促すリソースやツール、新しいソリューションをMILは提供しています。
MILのデータベースは、サプライヤーとそれぞれが手掛ける生地に関する独自の照合の仕組みを用いています。ここには代替レザー、サステナブルな生地、天然繊維、セルロース系繊維、合成繊維など、オーガニックと認定された8,000以上の生地および繊維のサンプルが集められており、グループのすべてのブランドが利用できます。生地は厳しい審査を受け、外部の基準や認証だけでなく、EP&Lのメソドロジーに沿って開発されたMIL専用のツールにも照らして評価されます。
MILはサプライヤーと緊密に連携しながら、サプライヤーの慣行がケリング・スタンダードにより忠実に従ったものになるよう努めています。この点において、MILが重点を置く活動は原材料の調達から製造工程まで、また農業、紡績、製織、サステナブルな染色と、サプライチェーン全体に及んでいます。MILは業界をリードするスタートアップ企業と提携し、複数のイノベーションをテストしています。その中には、染色や仕上げに関するソリューションのほか、バイオテクノロジーや農業廃棄物を活用して作られる新しい繊維なども含まれています。
素材やソリューションのアーカイブ化に加えて、MILは、ケリング・スタンダードの範囲内におけるサステナビリティを定義する格付け評価システムを開発したほか、業界全体の監査も行っています。また、チームは現在、サプライヤーが適切な環境認証を取得するためのサポートに注力しています。このようにして、業界全体の変革を推進しているのです。
以下は、MILのライブラリで参照したサンプルの種類の概要です:
ケリングは2020年前半に、サステナビリティ・イノベーション・ラボ・フォー・ウォッチ・アンド・ジュエリー(SIL)という腕時計およびジュエリーに向けたプラットフォームを立ち上げました。SILはスイスにあるケリングの腕時計の製造施設に拠点を構え、ジュエリーおよび腕時計のブランドで使用される宝石や金といった素材に焦点を当てています。